寝る時は枕も必須

枕がないと首が痛くなってしまいます

枕を持つ女医

安眠するには良いマットレスだけではなく枕も欠かせませんよね。 しっかりと調査をしたわけではありませんが、日本国内で睡眠をとる場合9割以上の方が枕を使っているのではないかと思います。 これは関東地方だから使っていない、中部地方では全員が使っている、といった地域による違いは全くなく、岐阜県でも奈良県でも大阪府でも兵庫県でもどこでも同じよう枕に頭を預けて眠る習慣があるのではないでしょうか。 なので何県出身でも関係なく、誰に「枕使ってる?」と聞いても「うん」か「はい」と返事をする気がしますが試してはいません。 きっと安眠するには枕は必要だと、物心のついた年齢になれば全ての人が暮らしている土地の気候や標高とは無関係に思うのでしょう。 自分もそう思いますし、ではどんな枕がいいのか素材について考えてみましょう。 素材によって頭が受ける感触は違いますしマットレスに負けないくらい睡眠にとって重要なアイテムですので、いくらマニフレックスの上で寝ようが枕がいまいちでは快適な眠りはやってこないかもしれませんしいい夢は見られません。 寝心地が良いと愛用者も多そうなのは低反発ウレタン製の枕でしょう。 柔らかなスポンジみたいな感触ですがどこまでも柔らかいわけではなく、力を込めて押してもぶにゅっと沈んでいかずにじんわりと沈むのが面白いので、購入して最初の夜は何度も指で突いたり手の平で押し込んでみたり、睡眠時間を削って遊んでしまった心当たりがある、と使用者はみな口を揃えて告白します。 全く硬くはないのに頭を乗せても一気に沈んでいかないので勢い良く枕にアタックしても受け止めてもらえ、反発する力でその人の頭の形にピッタリの形を保ってくれます。 フィット感はバツグンで柔軟性もあるのですが、寒さに対してはやや弱く季節によって真価を発揮できない場合もあります。 数年はそのまま使えますが反発力が弱まってきたら買い替え時で、それまでは水洗いも一切する必要がありません。 というか水洗いできないのでメンテナンスは陰干しだけです。 エコロジーな枕素材としてそばがらを推す人もわりといるようです。 そばがらとは乾燥させた蕎麦の実のカラで、これを使った枕は昔から農村地帯で愛用されてきたような印象がありますが農村でなくともきっと愛されてきたのでしょう。 頭心地はやや硬めで男性向けと説明してもいいのですが実際は女性も使っています。 素材が畑で獲れる植物なのでエコロジーなことこのうえなく、天然素材であることに疑いの余地は一切ありません。 なので地球を汚染する恐れもありませんし、生産過程で危険な薬品を使用することもなく人体に悪影響はほとんど与えません。 しかしそばアレルギーの方は例外で、うっかりこれで寝ようとしたらとんでもない事態になってしまうので注意してください。 アレルギーの原因は数多くありますがその中でも強力な反応をするのがそばアレルギーでその苦しさは本人にしかわからないでしょうが、本気で死ぬほど辛いようです。 それ以外の方にとっては無害な枕となるので安心して枕を高くして安眠して頂けるのですが、メンテナンスは少し手がかかるのが難点です。 なにしろ素材が実なので虫も好物なわけで、湿気のある場所に長期間放置しておくと虫が沸いてくることもあります。 水洗いはできませんので直射日光に当てるように干してやるのですが、それを怠ると蕎麦好きな虫達が集まってしまいますので毎日のように干しましょう。 吸湿性は高いので安眠できるのですが、その湿気を放出してやる機会は使用者が用意してあげる必要があります。 寿命は約一年でそばがらが割れて中からそば粉が出てきたら交換しましょう。 「蕎麦は毎月食べる好物だしこりゃいいや」とそのままそば粉を散らしながら眠り蕎麦がきを食べる夢を見ようとしても、そんな夢はやってこず虫が集まってくるだけなので速やかに買い換えましょう。